2007/08/11 「コルビュジェ展」
今日、かねてから行こうと思っていた、六本木の森美術館で
開催されている、コルビュジェ展にやっと行くことが出来ました。
やはり今回の展示の目玉はコルビュジェ自身のアトリエである
『パリのアトリエ』、『マルセイユのユニテ・ダビタシオン』
という集合住宅、そして『カップマルタンの休暇小屋』という
コルビュジェ自身のキャバノン(休暇小屋)の原寸模型でしょう。
私にもユニテとカップマルタンには思い出があり、
6年位前になりますがコルビュジェを中心に建築を見る一人旅
を2週間位しました。
マルセイユのユニテには現在も宿泊できるホテルがあるので
事前にFAXで、シャルロットペリアンのオリジナルキッチンが
残るという話を聞いた部屋番号を指定し、そこに宿泊しました。
今回の模型のようなメゾネットでは無かったのですが、
コルビュジェの空間に身を置ける感激でいっぱいでした。
もう一つのカップマルタンの休暇小屋の方は、苦い思い出なのですが
こちらは事前に市役所に連絡してから、見学をさせてもらうことは
承知していたのですが、移動する前にいた、パリのホテルで
電話をしたらオペレーターが出るのではなく、音声ガイダンス
だったので全く仏語が話せない私にはどうすることもできず、
ホテルのフロントに一生懸命、身振りやメモでお願いして
連絡してもらったのですが、ただ「無理みたいだ」と云われ
でもとにかく行こうと思い、行ってみたのですが
当然予約している訳ではないので内部は見れず外観のみの
鑑賞となってしまいました。それでも休暇小屋から見える
地中海の景色や隣接して建てた簡素な仕事小屋等その場の
空気を感じることが出来て、それはそれで満足し、
次は必ず内部を見に来るぞと誓って、後ろ髪を引かれながら
その場を去った、という苦い思い出があります。
ですから、今回の原寸模型は大変有難く、よりコルビュジェの
モデュロールを実感できました。
また、コルビュジェのデザインした椅子が置かれており
実際にそれらに座りながらDVD等を見れるので、
今までの展覧会よりもスケールを感じられる展示であるのが
良いと思います。
まだ見られていない方にも是非お勧めです。