2007/09/04 「FRP防水」
今日は朝から現場に向かい
まず昨日から触れているFRP防水の
職人さんと打ち合わせ。
オ-バ-フロ-をとる位置について確認。
↑まずは防水の下地をサンダーで平滑にした後、写真のように
コ-ナーにカント材を入れ、雨水を排水するドレインを付け
コーキングで処理。
↑シーラー(下塗)を施工後に目地をポリエステル樹脂系の
パテ材で潰している所。この後にガラス繊維を引いて
ポリエステル樹脂の防水層を成形します。
その後、現場監督さんも交えて電気設備について
電気屋さんと打ち合わせ。
幹線の引き込みから内部の配線ルートについて
確認。スイッチ、コンセントの高さや
TV・TELの位置等を図面で確認。
照明器具の位置についても大まかに確認。
電気屋さんとの打ち合わせをしている間をぬって
金属工事の職人さんと内部の階段の
打ち合わせ。その後は板金屋さんと屋根の納まりの
確認。そうこうしているうちにキッチン製作の
家具屋さんが来て、現場で給排水・電気工事とのすり合わせ。
お昼を迎えた頃に構造の担当者が来てくれて
金物検査。と、まぁ目まぐるしく次から次へと
動いていきました。
金物検査の方は大きな指摘事項は無く、構造の担当者も
金物が綺麗に納まっていると云ってくれました。
今回の大工さんは昨年、ある住宅の新築工事で終盤
応援に駆けつけてくれた大工さん。その現場では階段の
取り付けや階段の手摺を綺麗に納めてくれて
施主も喜んでくれた。今回はその大工さんが頭になって
頑張ってくれている。なかなか自分の仕事にプライドを
持っていることがひしひしと伝わってくる。
今日の金物検査でも指摘事項を伝えると、『そこは
ここで金物を使っている。』『それは検査範囲外と
思っていた、もちろんこれからやるつもりだった』
となかなか引き下がらない。事実最初の指摘は
見えなくなっていたようで、壁をはがしてみせると
いってた。現場で職人さんのプロ意識に
触れるのはとても面白い。こちらも勉強になるし
そういった人に自分の設計意図を上手く伝えて
良いものを楽しく作れたらといつも思っている。
↑その大工さんに『今のうちに写真を撮っておいて』と
言われて撮った写真。
屋根の断熱材とその上の通気層が見える。
軒先にはイーブスベンツという通気部材がついている。
外壁を上昇してくる温まった空気を屋根の通気層を
通して最上部で抜くように計画している。